ヂーエル®のライニングガラスは、フッ化水素酸を除く酸または酸性物質に対してすぐれた耐食性を示します。代表的な酸及び水に対しての耐食性(使用限界)を下図に示します。
※一般にガラスは酸または酸性物質に対してすぐれた耐食性を示しますが、熱水、水蒸気、アルカリ及びアルカリ性物質に対しては使用条件によっては腐食される場合があります。テスト、試運転、洗浄等で上記物質を使用される場合は予めご相談ください。
※スペーサー(SP)及び閉止フランジ(CF)のセラミックライニングの耐食性使用限界は150℃以下です。
- ●使用温度
- 規格品-15℃~+150℃(管内流体の性状により変ります)なお、母材及びガスケット等の変更による実用例は-45℃~+400℃です。
- ●瞬間温度差
- 温度差のあたえ方によって差異があり、簡単に表現できませんが、最も条件の悪い 「液体によって管内を冷却した」場合の許容温度差は70℃です。
※取扱いに際しては急熱急冷を避けてご使用いただく必要があります。
- ●耐圧強度
- ヂーエル®規格品の最高使用圧力は0.98MPa(10kgf/cm2)です。上記圧力を超えて使用する場合はご相談ください。
ご要求により0.98MPa(10kgf/cm2)を超える仕様のものも製作いたします。 - ●曲げ強度
- 20mm直径のヂーエル®を支点400mmでアムスラー試験機にかけ、0.5トンまで加圧しましたが、ガラス面には少しも亀裂が認められませんでした。
- ●衝撃強度
- コンクリート床の上に厚さ65mmの鋼板2枚、さらに3mmのゴム板を敷き、ヂーエル®パイプを水平に置いて、高さ600mmより、直管には95gの、鋼材肉厚の厚い鋳物継手には175gの鋼球を落下させても、内面のライニングガラスに異常は生じませんでした。
※取り扱いに際しては、衝撃を与えないように注意する必要があります。
- ●フランジ規格
- 標準品 JIS 10Kタイプ
- ●母材質
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直管SGP +SS400継手(標準品)FC200継手(準規格)SGP +SS400 ※受注生産品
- ●継手面間
- 標準品 ヂーエル®規格
- ●ヂーエル®(GL®、GLP®)は金属管の内面にガラスをライニングしたもので、外見上は一般の鋼管とほとんど区別がつかないために、思わぬガラス破損を起こす恐れがあります。基本的には内面のガラスに有害な衝撃、加重(曲げ、引っ張り、圧縮)、火気を避け、正しい取扱いをしていただきますよう注意してください。
- ●製品の仕様は諸般の事情により予告なく変更される場合があります。
- ●カタログ内の製品には「輸出貿易管理令」で規制される製品も含まれておりますので、輸出のご予定がある時は、事前に弊社営業担当者にご相談ください。